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米ファイザーが北朝鮮ハッカーに再び狙われる

ニュース 2021.02.26 米ファイザー、北朝鮮ハッカーにふたたび狙われる

韓国の情報当局が、2月16日、北朝鮮が製薬大手Pfizerにハッキングを試みたと非公開の説明会にて明らかにした。

北朝鮮の目的は、新型コロナウイルスのワクチンに関する情報搾取のためであるとしたが、ハッキングの時期や成否については触れられなかった。

北朝鮮のハッカーは、これまでにも同ワクチン開発に取り組む医療機関を標的に、サイバー攻撃を繰り返している。

昨年11月には、北朝鮮とロシアのハッカーにより7社が標的にされたことを米Microsoftが公表。

翌12月には、Pfizerのパートナー企業である、ドイツのバイオテック企業BioNTechが、承認済み新型コロナウイルスワクチンに関する文書がハッカーにアクセスされたと公表し、Dow Jonesは米Johnson & Johnson、米Novavax、英AstraZenecaなどが標的になったと報じている。

北朝鮮、ワクチン手配の一方で、新型コロナウィルス感染は認めず

北朝鮮は、現在、公式には新型コロナ患者の発生を認めていない。

しかし、ワクチン共有のための国際プログラム「COVAX」を通じ、今年上半期までに、英AstraZeneca社のワクチンを約200万回分受け取るという情報もあり、韓国当局は北朝鮮国内でウィルス感染拡大が起きている可能性は否定できないとしている。

COVAXは、有望なワクチンが、全世界に公平に行き渡ることを保証するように目指すプロジェクト。

WHOが、GAVIワクチンアライアンス、CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)などと連携して取り組んでおり、これまでに、世界人口のほぼ3分の2にあたる156カ国が署名しているという。

【関連リンク】

・北朝鮮がファイザーをハッキング、コロナワクチン情報狙う-韓国議員(Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-02-16/QOM5YMDWX2PU01

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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