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ドコモ口座の不正出金に関与した中国の犯罪組織の買い子を逮捕

ニュース 2021.01.31 不正出金で、中国の犯罪組織がタブレットや感熱式たばこを大量購入

NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」が不正出金に利用された事件について、警視庁埼玉県警などが、1月19日、中国籍の20代の男女5人を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕した。

この日、逮捕したのは、東京、神奈川、埼玉に住む留学生や看護師らで、海外の犯罪組織が日本の電子決済サービスを標的としている疑いもあるという。

同庁サイバー犯罪対策課によれば、複数の金融機関約30口座から合計約790万円、不正に開設されたドコモ口座を通じて引き出されている。

一方で、ドコモは、計128件、総額約2885万円の被害を確認しており、逮捕された5人が関与しているのはこの一部とみられ、5人の他にも実行役がいると考えられる。

不正に引き出された現金は、加熱式たばこやタブレット端末などの大量購入に使用されており、換金や転売がしやすい商品を狙った可能性が高い。

被害にあった銀行口座情報、入手経路は未だ不明。

ドコモ口座は本人確認が甘かったことで狙われた。

何らかの方法で入手した他人の銀行口座情報を、不正に開設した犯罪組織のドコモ口座と連携し、現金を引き出している。

ドコモ口座の事件は、昨年9月に発覚したが、その直前、7月に起きたセブンペイ(セブン&アイ・ホールディングスの電子決済サービス)不正利用事件も同様の構図だといい、やはり本人確認の甘さを突いたものだった。

銀行口座情報を入手した手口などは判っておらず、実行犯である買い子たちは中国の対話アプリ「微信(ウィーチャット)」などで募集されていることから、発信者の特定も難航。

犯罪組織の全容解明には至っていないため、引き続き警戒が必要な状況だ。

【関連リンク】

・口座不正 換金狙い爆買い?ドコモの事件、中国籍5容疑者 海外犯罪組織が主導か(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68330930Q1A120C2CE0000?unlock=1

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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