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新型コロナワクチン情報の流出をダークウェブ上で

ニュース 2021.01.29 新型コロナワクチン情報の流出をダークウェブ上で確認、欧州医薬品庁

欧州医薬品庁(EMA)は、1月12日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンに関する情報が流出したことを明らかにした。

本事案は、2020年12月9日に公表した、同庁へのサイバー攻撃に関する調査を進める過程で判明した最新情報。米Pfizerと独BioNTechは、12月の時点で、両社が開発したワクチン情報に不正アクセスがあったことを公表している。

流出したのは、治療薬やワクチンに関連する第三者所有文書の一部で、ダークウェブ上に流出していることが分かり、現在、法執行機関が必要な措置を取っているという。

EMAの通常業務は影響を受けておらず、ワクチンの承認や流通にも影響はないとした。

サイバー攻撃にねらわれ続ける、研究機関や製薬会社

新型コロナウイルスワクチンと関連のある研究機関や大手製薬会社へのサイバー攻撃が後を絶たない状況だ。

EMAへの攻撃に関しては、現時点で、ハッカーの身元や目的などの情報は公開されていない。

しかし、これまでも世界保健機関(WHO)は、昨年4月、WHOに関連するサイバー攻撃が増加しているとしており、Microsoftも昨年11月、サイバー攻撃を仕掛けているのは、ロシアと北朝鮮の国家が支援するハッカー集団であることを公表し、注意喚起を行っている。

【関連リンク】

・サイバー攻撃で不正にアクセスされたコロナワクチン情報の一部が流出
--欧州医薬品庁(ZDnet)
https://japan.zdnet.com/article/35165049/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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