ニュース 2021.01.24 インテル、ハードウェアレベルでランサムウェアを検出する機能を発表
米Intelは、1月11日(米国時間)、完全オンラインで開催された「CES 2021」において、強化されたモバイルプロセッサのラインナップを披露。業界初となるハードウェアベースでのランサムウェア検知機能搭載モデルについても発表した。
新たなセキュリティ機能を備えているのは、第11世代Core mobile platformのvPro対応版で、企業向けのセキュリティ機能や管理機能などを搭載したバージョンだ。
今回、セキュリティ企業Cybereasonとのパートナーシップも発表し、2021年前半にリリースする同社のセキュリティソフトウェアには、Intelのこの新たな機能が加えられることも伝えられた。
忍び寄る暗号資産へのサイバー攻撃も検知可能
この第11世代Core vPro mobile platformには、クリプトジャッキングというサイバー攻撃を検知するAI機能も搭載される。
クリプトジャッキングは、ウィルスに感染したパソコンを遠隔操作し、暗号資産の発掘を試みる暗号マイニング攻撃で、バックグラウンドで動作するため、ユーザーも感染に気づきにくいという。
しかし、遠隔操作されている間はCPUリソースなども使われていることから、マシンの速度が落ちたり、電源消費スピードも加速する。ユーザーがデバイスを使用中であれば、動作の遅さなどを感じることもあるだろう。
IntelとCybereason両社の発表によれば、この新技術は、ソフトウェアベースの脅威よりも下層のCPU上で直接動作する。
そのため、これまでのウイルス対策ソフトでは検知されない隠れたマルウェアを発見できるようになるといい、今後の展開が期待される。
【関連リンク】
・インテルがハードウェアレベルでランサムウェアを検出する機能を発表(ZDnet)
https://japan.zdnet.com/article/35164913/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock