ニュース 2021.01.17 人気RPGゲーム「サイバーパンク2077」の偽モバイル版は、身代金要求型ウィルス
発売になったばかりのRPGゲームのモバイル版を装ったAndroidランサムウェアが出回っている。
12月10日に、Windows版とゲーム機版が発売されたばかりのアクションRPG「サイバーパンク2077」のモバイルベータ版に見せかけた、Androidランサムウェアの存在が確認された。
発見したサイバーセキュリティ企業のKaspersky社によれば、ゲーム開発元の CD Projekt RED がモバイル版について何も発表していないのにも関わらず、「Cyberpunk 2077 Mobile」という公式に見間違えそうなタイトルの偽サイトが用意されており、見た目は、GooglePlayストアにそっくりだという。
金銭要求には従わない。アクセスしてしまっても慌てずに!
Kaspersky社の説明によると、偽サイト「Cyberpunk 2077 Mobile」からダウンロードしたファイルを実行すると、デバイス上のファイルへアクセスが求められ、アクセス権限を拒否するとアプリは起動せず、許可すると、金銭を要求する脅迫メッセージが表示される。
ランサムウェアは、一般的に要求された金銭を支払ったところで、失ったデータが復元される保証はなく、それどころか、要求を受け入れる可能性のあるターゲットとして認識されてしまう可能性もある。
Kaspersky社では、無償で復元ツールを提供しており、金銭の要求には応じないよう推奨している。
偽サイトは、巧妙に作られるように日々進化しており、見た目もURL名も本物と見間違うように作られていることが多い。アプリをダウンロードする際には、必ず、GooglePlayストアなどの公式ストアや開発者の公式Webサイトからダウンロードする必要がある。
【関連リンク】
・『サイバーパンク2077』の皮を被ったランサムウェア(Kaspersky Daily)
https://blog.kaspersky.co.jp/cyberpunk-2077-ransomware/29803/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock