ニュース 2020.10.25 ドコモ口座の不正チャージ、被害額は2800万円超に
NTTドコモは2020年9月14日に同社が手掛ける電子決済サービス「ドコモ口座」の不正利用問題に関する説明会を実施。
ことの発端は、2019年5月にりそな銀行と埼玉りそな銀行で発生したドコモ口座への不正入金だった。
10月7日の時点で確認されている被害は、125件で被害額は2842万円にのぼる。
被害総額は、同社内での調査に加え、主に金融機関と同社窓口に寄せられた申告により判明した申告ベースで集計されているため、今後正確な被害額が明らかになる見込み。
不正チャージされた資金が「d払い」経由で家電やタバコの購入に利用された
今回の事件では、第三者が不正に入手した口座情報を使って、ドコモ口座と被害者の銀行口座を連携させ、銀行口座からドコモ口座に資金を映していたと見られる。
銀行口座からドコモ口座に移された資金は、キャッシュレス決済の「d払い」で、換金性が高い家電量販店の商品やタバコの購入に利用されたことを同社は確認した。
現在、同社はドコモ口座と銀行口座の新規連携を停止している。
今後、新たな対策として、ドコモ口座の利用者がドコモの携帯電話の契約者ではない場合、オンライン本人システムによる本人確認を実施するという。これは既存の利用者にも適用される。
同社は今後、銀行と連携の上、被害額の全額を補償する方向で調整を進めている。
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・NTT docomo
https://www.nttdocomo.co.jp/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
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