ニュース 2020.10.18 UQモバイル、顧客の携帯料金滞納の信用情報を誤登録 与信判断に影響か
KDDIグループでUQモバイルを展開するUQコミュニケーションズは9月28日、端末を分割払いで購入する割賦販売契約で、信用情報機関に誤った情報を登録していたことを発表した。
UQコミュニケーションズでは、スマホなどの携帯電話料金を3カ月以上滞納した利用者については、信用情報機関「CIC(シー・アイ・シー)」にデータを登録している。
しかし、本来報告する必要のない3カ月未満の滞納した利用者についても誤って登録をしていたという。
CICとは、クレジットカード業界を中心として作られた信用情報機関で、国内で3つある信用情報機関の1つ。1つの機関に滞納が登録されると、3つの機関で情報が共有されるため、別の信用情報機関での与信判断にも影響する。
したがって、短い期間の滞納で誤登録された人はクレジットカードの作成やローン審査などに影響があった可能性がある。
最大1万2,176人の与信判断に影響があった可能性
2018年1月から2020年9月の間に、誤登録は3万3,172件あり、CIC加盟店から与信の問い合わせがあったのは1万2,176件。
与信の判断に影響が出た可能性のある1万2,176人の対象者には謝罪の手紙を送り、信用情報が照会された時期などについても書面で伝える。
9月3日に利用者からCICに問い合わせがあり、UQが調査したところ誤登録が合ったことが判明した。20日までに修正を行い、現在は正しい情報が登録されているとのことで、原因はシステムの不具合としている。
UQコミュニケーションズでは、このような誤りを起こさないよう再発防止に努めていくとしている。
【関連リンク】
・指定信用情報機関への信用情報の誤登録に関するお詫びとお知らせ(UQ mobile)
https://www.uqwimax.jp/information/202009282.html
・UQ、顧客の信用情報を誤って登録 与信に影響も(日本経済新聞)
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO64334980Y0A920C2000000?s=5
TEXT:セキュリティ通信 編集部
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