ニュース 2020.08.15 SMSを送りつけ恋愛詐欺サイトへ誘導 多くの日本人が対象に
サイバーセキュリティ大手のトレンドマイクロは7月21日、公式ブログにて「実例で見るネットの危険:SMSから出会い系詐欺サイトへの誘導」という題名の記事を発表した。
ブログ記事によると、5月より出会い系詐欺に関連するいくつかのキャンペーンが確認され、これらのキャンペーンでは構成やレイアウトの不審なサイトが多数存在しているという。そしてそれらの不審なサイトには多くの日本人が誘導されていたとのことだ。
出会い系詐欺とは、いわゆる「出会い系(マッチング)サイト」を利用した詐欺。「完全無料」を売り文句にしていても高額な利用料を請求されたり、課金が必要になってくる詐欺のことを言う。
これまで出会い系サイトへ誘導するのに良く使われていたのがメールであったが、その手段が携帯電話番号宛てに届くSMS(ショートメッセージサービス)に変わってきているものと見られる。
ポイントを購入すると支援金が受け取れると謳うサイトも
SMSメッセージを受け取った利用者は送られてきたリンクを押すように促され、クリックすると出会い系詐欺サイトに繋がる。そして詐欺サイトではメンバー登録しポイントを購入するよう誘導される仕組みだ。
不審な点はいくつもあり、登録手数料を支払えば支援金6億円が入手できると謳ったり、ムービー再生に1万円かかるなどという記載がある。その他にも運営組織の所在地が日本国内でなかったり、特定商取引法による許認可を得ている証拠として記載する「受理番号」もなかった。
トレンドマイクロでは、ネットのトラブルに合わないためにもメールやメッセージに記載されているURLに安易にアクセスしないよう注意を呼びかけている。また、サイトにアクセスする場合は必ず記載されているURLが正規のサイトかどうかWebで調べる習慣をつけることが大切だとコメントした。
【関連リンク】
・実例で見るネットの危険:SMSから出会い系詐欺サイトへの誘導(TREND MICRO)
https://blog.trendmicro.co.jp/archives/25677
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock