ニュース 2020.07.19 フィッシング詐欺が増加傾向 スマホを狙い打ちする手口も
フィッシング対策協議会は7月2日、2020年6月における同協議会に寄せられたフィッシング詐欺に関する集計結果を発表した。
集計結果によると、2020年6月の同協議会に寄せられたフィッシング報告件数は前月5月の14,245件より2,566件増加し、16,811件となり、前年の水準を大きく上回る件数で推移しているという。
フィッシング報告件数の推移(出展:フィッシング対策協議会)
フィッシングサイトのURL件数(重複なし)も前月の4,052件から大きく1,429件増加し、5,481件という結果であった。ここ最近で初めて5,000件を越した。
宅配業者の不在通知を悪用したSMSが依然増加傾向
スマホを狙ったフィッシング詐欺では、宅配業者の不在通知を悪用したショートメッセージ(SMS)の報告が増加傾向であり、さらにスマートフォン利用者にグーグルクロームのアップデートと誤認させてマルウェアが仕込まれた不正アプリをインストールさせる手口も確認されている。
また、スマートフォンでアクセスした場合のみフィッシングサイトを表示する手口も確認されたとのこと。
フィッシング詐欺以外では、サービスのアンケートと騙し、スマートフォンなどが当選したと見せかけて個人情報やクレジットカード情報を入力させようと誘導する偽サイトにおいて個人情報を入力してしまったという相談が多く寄せられている。
フィッシング対策協議会では、偽サイトで個人情報を入力してしまうと、多くの被害に遭う可能性が高く、ログインを促すようなメールやSMSを受信した場合には、ブックマークした正規のURLや正規のアプリからサービスへログインするよう注意喚起を行なっている。
【関連リンク】
・2020/06 フィッシング報告状況(フィッシング対策協議会)https://www.antiphishing.jp/report/monthly/202006.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock