ニュース 2020.07.04 スマホ・ケータイのセキュリティ対策を行なっていない人の割合は7年で大幅に減少
NTTドコモの社会科学系の研究所である株式会社NTTドコモモバイル社会研究所は6月10日、2014年から2020年におけるスマホ・ケータイのセキュリティ対策実施状況について結果をとりまとめ、発表した。
とりまとめた結果によると「画面ロック」を筆頭にした様々なセキュリティ対策の実施率は年々増加しており、「対策は特に行なっていない」という回答は2020年度は22.9%と2014年度の53.7%から30ポイントほど減少している。
ただし、有料ウイルス対策アプリを利用している人はわずか10.9%にとどまっている。
同調査は毎年1月に全国のスマホ・ケータイを持つ15歳から79歳までの男女を対象に、自分が行なっているスマホ・ケータイのセキュリティ対策についてウェブ調査により実施したもの。
セキュリティ対策の未実施率の低下はスマホ所有率の上昇が理由か
同社によると、セキュリティ対策を行なっていない人の割合が減少している理由としてスマホ所有率の上昇が考えられるとしている。
実際、従来のケータイ所有者とスマホ所有者に分けてみてみると、「対策を特に行なっていない」と回答した人の割合は、従来のケータイ所有者が2014年から2020年までを通してほぼ60%前後で変化がなかった。
スマホ・ケータイのセキュリティ対策実施状況の年次推移(出展:モバイル社会研究所)
一方でスマホ所有者は2014年の32.8%から2020年の16.8%と、15ポイントほども減少していた。結果としてスマホ・ケータイ所有者全体のセキュリティ対策をしていない人の割合が減少していることに繋がっていることが見て取れる。
同社では、安心・安全にスマホを利用するためのガイドとして「トラブル事例に学ぶスマートフォン安心ガイド」や「スマートフォンのマナーガイド」などを公式Webサイトにて公開しており、様々な世代の人に活用して欲しいとしている。
【関連リンク】
・スマホ・ケータイのセキュリティ対策未実施率は7年で30ポイント減少(モバイル社会研究所)
https://www.moba-ken.jp/project/security_manners/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock