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誹謗中傷の相談窓口が開設

ニュース 2020.06.21 「誹謗中傷ホットライン」設立 SNSでの誹謗中傷行為の相談受付へ

違法・有害情報の流通を防止することを目的にYahoo!やピットクルーなどによって設立された一般社団法人セーファーインタネット協会(SIA)は6月4日、インターネットを安心して使えるようにインターネットにおける誹謗中傷に関する相談を受け付ける「誹謗中傷ホットライン」を設立すると発表した。

相談の受付は6月中をめどに活動を開始する予定で、一般からの相談と同時に投稿の削除や発信者情報の開示で対応に困っている通信事業者などの相談にも応じるという。

誹謗中傷ホットラインの設立背景には、SNSの誹謗中傷が原因でテレビ番組の出演者が亡くなったとされる問題が存在している。現在、国や企業、支援団体が再発防止に向けて様々な取り組みを強化している状態だ。

相談は投稿フォームから受け付け、誹謗中傷を受けた被害者からの相談では、状況に応じて投稿の削除や発信者への損害賠償などについても助言していくという。

また、プロバイダやSNS事業者などからの相談についても、被害者の救済はもちろん表現の自由と通信の秘密のバランスに配慮しつつ誹謗中傷の投稿の削除や任意開示の促進に寄与していくとしている。

利用規約に触れる投稿は削除を要請

同協会はこれまで、警察庁からの委託事業として「ホットラインセンター」を運営し、関係省庁などと連携しつつ「児童ポルノ」「リベンジポルノ」「いじめ行為」など、立場の弱い個人の人権を侵害する投稿の対応を行なってきた。

被害者から相談を寄せられた投稿がサービスの利用規約に抵触する場合は同協会が削除要請を行なってきた経緯などあり、誹謗中傷ホットラインでの対応も同じ流れで行われるとのことだ。

同協会ではこれからも継続的にインターネット上の違法・有害情報の問題に総合的に取り組み、それらの活動で得た知見を活かして、表現の自由と通信の秘密のバランスに注意しながら、中長期的に違法・有害情報の排除のための施策を検討し実施していくとしている。

【関連リンク】

・~誹謗中傷対応についてのタスクフォース「誹謗中傷ホットライン」を立ち上げ、被害者とプロバイダ双方の対応を支援~(一般社団法人セーファーインターネット協会)
https://www.saferinternet.or.jp/info/14157/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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