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海上自衛隊の海戦情報が流出か

ニュース 2020.06.12 NTTコムに不正アクセス、自衛隊の通信ネットワーク情報流出か

NTTグループの主要企業の1つであるNTTコミュニケーションズは、法人向けクラウドサービスの管理サーバーなどがサイバー攻撃を受け、自衛隊の通信ネットワーク情報が流出した可能性があることが5月28日、関係者への取材で明らかになった。

関係者によると流出した可能性のある情報は建設中である海上自衛隊の司令部が集まる「海上作戦センター」の通信設備や配置図を含め、自衛隊の拠点約10カ所の回線情報など。合わせて100以上のデータファイルが不正アクセスを受けていたという。

同社は5月7日、同社提供のクラウドサービスの日本国内サーバーに対する異常な操作を確認。外部との通信を遮断し調査をしたところ、13日まで情報が流出していた可能性を認識した。その後28日には、契約している取引先621社の顧客情報が流出した可能性があることを明らかにしている。

防衛関連企業へのサイバー攻撃相次ぐ

防衛省では同社から5月13日に報告を受け、海上作戦センターの通信設備情報などが流出したかどうかの詳細については現在調査中であるとの報告を受けたとしたうえで「しっかり調査して欲しい」とコメントした。

今回サイバー攻撃を受けたのはNTTコムの公共事業を担当する部署だとみられ、防衛省だけでなく他の省庁にも情報流出の恐れは拡がっている。

防衛関連企業へのサイバー攻撃に関しては、今年に入って最新鋭の「高速滑走ミサイル」の性能に関する情報が流出した可能性があることが明らかになった三菱電機、防衛省関連ファイルに不正アクセスされたNECと相次いで発覚している。

【関連リンク】

・当社への不正アクセスによる情報流出の可能性について(NTT コミュニケーションズ)
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2020/0528.html

・NTTコムにサイバー攻撃 自衛隊の通信情報流出か(日本経済新聞)
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO59718450Y0A520C2CC1000?s=5

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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