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イージージェットで顧客情報流出

ニュース 2020.06.10 英イージージェットにサイバー攻撃、顧客900万人の情報流出

ロンドン欧州格安航空(LCC)の大手イージージェットは5月19日、今年1月下旬にサイバー攻撃を受け約900万人分の個人情報が流出したことを明らかにした。

流出したのは約900万人分の顧客の氏名とメールアドレス、旅程(出発地の空港と目的地、出発日等)に加え、2208人分のクレジットカード情報とのこと。財務情報やパスポート情報は含まれておらず、不正利用などの被害も確認されていないという。

同社は情報が流出した約900万人の顧客に対して数日以内に連絡を行い、新型コロナウイルスの影響で個人情報がフィッシング詐欺に使われる可能性もあるとして注意を呼びかけている。

個人情報を盗まれた場合は詐欺メールなどに警戒を

同社では既にサイバー攻撃を遮断し、システムのセキュリティ強化を行なっている。また英国の個人情報保護監督機関(ICO)と国家サイバー・セキュリティ・センターと連携を取り、対応策を実行に移しているとのこと。

ICOの報道担当者は、情報を盗まれた場合は特に詐欺メールなどに警戒をする必要があるとして強く注意を促した。

イージージェットは新型コロナウイルスの影響により、3月より保有する334機全ての運行を停止。ウェブサイトでは5月29日以降の予約を受け付けてはいるが、運行再開時期は現時点で未定である。

ヨハン・ラングレイ最高経営責任者(CEO)は顧客に対し「強固なシステムを築いてきたが、サイバー攻撃はより高度になり脅威は増してきた」と釈明し「巻き込んだ顧客には申し訳ない」と謝罪した。

【関連リンク】

・英LCC 顧客900万人の情報流出、一部のカード情報も(CNN)
https://www.cnn.co.jp/business/35154049.html

・欧州LCC大手、900万人分の顧客情報が流出(朝日新聞DIGITAL)
https://www.asahi.com/articles/ASN5M7HTHN5MULFA03B.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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