ニュース 2020.05.28 特別定額給付金に乗じた不審なメールに注意
日本サイバー犯罪対策センターは5月12日、特別定額給付金のオンライン申請が開始されたことに便乗し、携帯会社や運送系企業を騙った不審メールを送り、偽サイトに誘導する手口が確認されたとして注意喚起を行った。
5月1日から政府における新型コロナウイルス感染症の緊急経済対策として10万円の特別定額給付金のオンライン申請が始まっている。
日本サイバー犯罪対策センターによると、不審メールは携帯会社や運送系企業を騙って送られており、給付金の申請や書類の受け取りに加え、疑問点や相談も受け付けることができるとしてURLをクリックするよう誘導しているとのことだ。
1,800万円が当選したという偽サイトへの誘導も
不審メール内のURLをクリックすると「御当選通知書」と書かれた偽サイトに繋がり、当選金1,800万円の受け取りのために銀行名、口座番号、氏名などの入力を促され、個人情報を窃取されるという。
日本サイバー犯罪対策センターでは、給付金に関して地方自治体や携帯会社、運送系企業がメールを送り、URLをクリックするよう誘導し申請手続きを求めることはなく、このような不審なメールのURLは決してクリックしないよう注意をしている。
犯罪者はその時期のユーザーが最も関心がありそうな内容を盛り込んだフィッシングメールを送りつけ、そのメールから巧みに偽サイトに誘導する手口が多く使われる。
そのことを頭に入れ、企業や地方自治体などの公式ウェブサイトをチェックし、不審メールが確認されていないか確認をとることも有効な方法だ。
また今後はさらに巧妙なフィッシングサイトへの誘導に不審メールが用いられる可能性があり注意が必要だ。
【関連リンク】
・給付金等に関する不審メール(日本サイバー犯罪対策センター)
https://www.jc3.or.jp/topics/coronavirus/benefits.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock