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Emotet感染終息へ

ニュース 2020.05.18 Emotetの感染、最後に観測されたのは2月

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は4月30日、2020年1月〜3月の四半期における「サイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)運用状況」を発表した。

J-CSIPとは、IPAを情報集約点の役割として参加組織間で情報共有を行い、高度なサイバー攻撃対策に繋げていく取り組みのこと。参加組織は全体で13業界249組織に加えて2情報連携体制(医療業界4団体およびその会員5,500組織、水道関連事業者等9組織)という組織体制になっている。

IPAによると、前四半期で多く観測されていたEmotetへの感染を狙うウイルスメールは2月上旬の観測が最後で、以後情報提供はなかったとのこと。なお、1月末に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を題材にEmotetへの感染を狙うウイルスメールが一時的に観測されたという。

Office 365等のアカウント情報を狙うフィッシング攻撃なども確認

同四半期にJ-CSIP参加組織からの、不審メールや不正通信などのサイバー攻撃に関する情報提供は602件行われ、前四半期の1,042件から440件減少した。

このうち標的型攻撃メールとみなした情報は166件であった。また、提供された情報の中で日本の実在する企業を騙るウイルスメールが多数着信したという情報が2割を占めたという。

その他にも、複数の国内外の組織に対し連続した攻撃が行われたという痕跡が確認されたビジネスメール詐欺や、攻撃者が国内組織の海外関係企業のメールアカウントを乗っ取り、Office 365等のアカウント情報を窃取するためのフィッシングメールが複数の組織へ送られた事例などが確認されている。

【関連リンク】

・サイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)運用状況[2020年1月〜3月](IPA)
https://www.ipa.go.jp/files/000081877.pdf

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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