ニュース 2020.05.02 マイクロソフト、セキュリティサービス「AccountGuard」を医療機関へ提供
マイクロソフトは4月14日、新型コロナウイルスの世界的な大流行に伴って最前線で対応している医療機関へセキュリティサービスの「AccountGuard(アカウントガード)」を無料で提供することを発表した。
このアカウントガードの利用が認められると、電子メールアカウントに対する悪意のあるメールの検出や通知機能などの特別な保護をマイクロソフトのセキュリティ担当者から受けられるようになる。
新型コロナウイルス感染拡大が続くなか、これまでにWHO(世界保健機関)やイリノイ州の衛生当局、スペインの病院のコンピューターシステムといった医療機関を対象にしたサイバー攻撃が多く確認されていて、このような状況を受けてマイクロソフトでは医療機関へのアカウントガードの提供に踏み切ったという。
人権団体にもアカウントガードサービスを提供
また、新型コロナウイルス感染拡大とは関係がないが、国家が支援するハッカー集団に狙われやすい人権団体や人道支援団体にもアカウントガードサービスを提供するとのこと。
これらの医療機関向けアカウントガードと人権団体向けアカウントガードは、現在サービスの提供が行われている北米や欧州29カ国で利用が可能となり、今後各地の状況を踏まえ多くの国に対してサービスを拡大していく予定だ。
なお医療機関向けのアカウントガードは新型コロナウイルスが収束するまでは無料で提供されるという。
【関連リンク】
・Protecting healthcare and human rights organizations from cyberattacks(Microsoft)
https://blogs.microsoft.com/on-the-issues/2020/04/14/accountguard-cyberattacks-healthcare-covid-19/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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