ニュース 2020.05.04 新型コロナウイルスに便乗した悪質詐欺の相談が増加

助成金が出るので銀行口座の番号を教えて欲しいという電話や新型コロナウイルスの検査が無料で受けられるといってマイナンバーを聞く電話などが発生しており、今後も不安な精神状態につけ込む悪質な手口が増加する可能性が考えられる。

神奈川県警捜査2課によると、市役所職員などを装った男から「コロナウイルスの助成金が出る」という内容の電話があり、キャッシュカードの番号を聞き出した後に「あなたのカードは古いので交換する」と言ってカードをだまし取り、現金が引き出される被害が発生している。

その他にもマスク不足の状況に便乗して、高額なマスクを販売するという架空の広告メールや「入手した80万枚のマスクを卸すのに事業資金3,200万円の調達をお願いします」というマスク販売事業への投資を呼びかけるメッセージがコミュニケーションアプリの「LINE」で送られてくるケースもあったという。

国民生活センターは、新型コロナウイルス対策に便乗して公的機関や携帯電話会社などになりすまし「助成金がある」「お金が返ってくる」として口座情報や暗証番号などの個人情報を聞き出そうとする電話やメールは無視し、絶対に個人情報を伝えたり、入力しないよう注意を喚起している。

また、不審な電話やメールがあったり、口座情報などを教えてしまった場合は警察や最寄りの消費者センターに相談することが重要だ。

【関連リンク】

・新型コロナウイルスに便乗した悪質商法にご注意！（速報第5弾）ー助成金があるので個人情報を教えて欲しい」等の“なりすまし”や“オレオレ詐欺”に注意－（国民生活センター）
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200403_1.html

・「コロナで助成金」「感染して落とし物」便乗詐欺にご注意（神奈川新聞）
https://www.kanaloco.jp/article/entry-324738.html

・コロナ詐欺相談、１万件超　訪問盗や不審者事件も（中日新聞）
https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2020040802000256.html

TEXT：セキュリティ通信 編集部
PHOTO：iStock