ニュース 2020.04.24 新型コロナウイルスに乗じたサイバー攻撃 テレワークが狙われる
英政府通信本部傘下の英国立サイバーセキュリティセンター(NCSC)と米国安全保障省のサイバーセキュリティ・インフラストラクチャー・セキュリティ庁(CISA)は4月8日、新型コロナウイルスの世界的な大流行が起きている状況に乗じて、在宅勤務の人などインターネット利用者を標的にしたハッキングが活発化していると警告した。
サイバー犯罪者や国家をバックに付けたハッカーは、標的に対するハッキング行為を行うのに新型コロナウイルスの感染拡大という状況を大いに利用していると見られている。
テレワーク増加による新たな脆弱性が狙われる
NCSCとCISAは、人々の感染症に対する関心と情報を得たいという願望がサイバー犯罪者やハッカーたちにつけこまれていると説明した。
手口としては、メールやSMSを送りフィッシングサイトへ誘導し、悪意のあるソフトウェアをダウンロードさせたり、セキュリティ情報を盗んだりするものが使用されているとのこと。
また、テレワークの増加により新たな脆弱性が狙われており、サイバー攻撃の脅威を拡大させているとも指摘されている。
NCSCとCISAは、新型コロナ感染症の世界的感染拡大の状況は日々変化しており、ハッカーらのこのパンデミックに便乗した攻撃の方法も変化していく可能性があるとしていて注意が必要だ。
【関連リンク】
・Advisory: COVID-19 exploited by malicious cyber actors(National Cyber Security Centre)
https://www.ncsc.gov.uk/news/covid-19-exploited-by-cyber-actors-advisory
・[FT]政府系ハッカー集団が暗躍 在宅勤務狙う(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57908260Q0A410C2000000/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
