ニュース 2020.04.14 2019年10月〜12月のカード不正利用被害が68億円に
クレジット業界の業界団体である一般社団法人クレジットカード協会は3月31日、クレジットカード不正利用被害実態調査、2019年第4四半期(10月〜12月分)の集計値を発表した。
2019年第4四半世紀のクレジットカード不正利用被害額は68億8000万円であり、前年同期(2018年10〜12月分)の不正利用被害額の69億3000万円より僅かではあるが0.7%の減少となった。
この調査は、国際ブランドカードを発行している会社を中心に、銀行系カード会社、信販会社、流通系のクレジット会社、中小の小売商団体ら44社を対象にクレジットカードの不正利用被害の状況を調査・集計したもの。
2019年第4四半期のクレジットカード不正利用被害額68億8000万円の内訳は、番号盗用被害が55億9000万円と全体の81.3%を占めており、2018年以降80%前後の高い割合が続いている。
また、番号盗用被害の国内海外別をみてみると、国内が35億1000万円で62.8%と6割を超えているが、2018年第4四半期の73.4%からは徐々に減少している形だ。
カードの不正利用被害は「フィッシング詐欺」が多い
三井住友カードの調査によると、不正利用の手口としては、クレジットカード会社や金融機関を装ったメールを送りつけ、偽サイトにアクセスさせるなどしてクレジットカード番号などの個人情報を搾取する「フィッシング詐欺」が多かったという。
フィッシング詐欺にあわないためには、金融機関の名前で送信されたメールは怪しいものでないか常に警戒し、むやみにURLをクリックしないことが重要だ。
また、金融機関のID・パスワードなどを入力する際は、本物のWebサイトにアクセスしているのか細心の注意を払うことが望ましい。
【関連リンク】
・クレジットカード不正利用被害の集計結果について(クレジットカード協会)
https://www.j-credit.or.jp/download/news20200331b1.pdf
・【ヒトトキ調査】クレジットカードの不正利用被害にあった500人に聞いた!私のカードでテーマパークのチケットが買われていた??(三井住友カード)
https://www.smbc-card.com/mem/hitotoki/learn/survey_abuse.jsp?dk=ad_snt_083_90920
TEXT:セキュリティ通信 編集部
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