ニュース 2020.03.24 新型コロナウイルス予防商品に対し消費者庁が注意喚起

今回の呼びかけの背景には、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、インターネット広告で新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうする健康食品やマイナスイオン発生器、空間除菌商品などのウイルス予防商品の登場がある。

消費者庁は2月25日〜3月6日にかけて調査を行ったところ、30事業者による46商品において新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうする文言などが確認されたとのことだ。

新型コロナウイルスは、その性質などが未だはっきりしておらず、民間施設での試験等の実施も難しい状況において、新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうするウイルス予防商品は、現時点では客観性と合理性を欠くものだと考えられる。

消費者庁では、これらの表示が一般消費者の商品選択に著しく誤認を与えるものとして、新型コロナウイルスの感染予防に対して間違った対策をしてしまうことを防ぐために、該当表示を行っている事業者に対して改善要請を行ったという。

消費者庁では、引き続き不当表示に対する継続的な監視を行い、法に基づく適切な措置を講ずる方針を示している。

【関連リンク】

・新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうする商品の表示に関する改善要請等及び一般消費者への注意喚起について（消費者庁）https://www.caa.go.jp/notice/entry/019228/

・「新型コロナウイルス予防に効果あり」等の広告表示に注意！！（消費者庁）
https://twitter.com/caa_shohishacho/status/1237258611413233664

TEXT：セキュリティ通信 編集部
PHOTO：iStock