ニュース 2019.10.25 9月のフィッシング報告、6,000件超で過去最多「Amazon」「LINE」関連が1.7倍
金融機関を標的としたフィッシング詐欺が急増しており、今年の民間機関へのフィッシング詐欺の報告数は現在確認されている時点で過去最高だったすでに2014年を上回る勢いだ。
フィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング詐欺に関する9月の報告は6,218件に上り、前月から10%以上の増加を見せている。
フィッシング報告件数(出典:フィッシング対策協議会)
具体的にはAmazonやLINEをかたるフィッシングメールに関する報告が8月から約1.7倍に急増したほか、Apple、楽天、Microsoftをかたるフィッシングメールに関する報告も寄せられた。
フィッシングの手口も巧妙化か
フィッシングサイトへの誘導手法は、大量配信が容易なメールによるものがほとんどだが、ショートメッセージ (SMS) からフィッシングサイトへ誘導を行う「スミッシング」 も増えてきている。
9月の動向については、Appleを騙るフィッシングメールで多くの報告があったとのことで、誘導先のリンクとして短縮URLを記載し、1日~数日ごとにリダイレクト先を変更する手法が使われいた。
フィッシング協議会では、メール内に記載されたリンクから目的のサイトをアクセスするのではなく、正規のアプリやブックマークした正規のURLからサービスを利用するよう呼びかけている。
【関連リンク】
・フィッシング詐欺急増 報告件数、過去最高に (日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50684180X01C19A0EE9000/
・2019/09 フィッシング報告状況(フィッシング対策協議会)https://www.antiphishing.jp/report/monthly/201909.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock