ニュース 2019.10.24 リクナビが内定辞退率予測問題について報告書を提出
株式会社リクルートキャリアは、学生の内定辞退率を予測する「リクナビDMPフォロー」について8月26日付で個人情報保護委員会より受けた勧告および指導に対し、再発防止策の進捗状況をまとめた報告書を9月30日に同委員会に提出した。
今回問題となった「リクナビDMPフォロー」とは、契約企業における前年度の応募者のデータを元にアルゴリズムを作成し、今年度の応募者の行動ログと照合することで、その結果を選考離脱や内定辞退の可能性として企業に提示していた。
リクルートキャリアでは同サービスを8月4日に廃止しており、今回の報告書提出に合わせて、学生や企業、大学関係者へのお詫びと、同サービスの内容・仕組みを説明する「お詫びとご説明のためのページ」ページを新設した。
個人情報保護委員会より勧告と指導を受ける
同社では、8月1日時点において「リクナビDMPフォロー」における個人情報の第三者提供は、プライバシーポリシーへの同意により適切に行われていると認識していた。
しかし、その後、サイト上に複数あるすべてのプライバシーポリシーの同意取得画面を調査したところ2019年3月のプライバシーポリシー変更後に、一部画面での同サービスに関する表記漏れと、同意取得フローの考慮不足があり、7,983名の学生から適切な同意が得られていない状態であったことが判明。
8月5日に「リクナビDMPフォロー」の廃止を公表すると、8月26日に個人情報保護委員会から勧告および指導が行われ、また9月6日には東京労働局より指導が行われた。
なお、同社に対する個人情報保護委員会による調査は9月30日時点も行われており、今後も伝える準備が終わったものから順次同社から可能な限りの報告を行うという。
【関連リンク】
・リクルートキャリアプレスリリース記事詳細(リクルートキャリア)
https://www.recruitcareer.co.jp/news/pressrelease/2019/190930-01/
・「リクナビDMPフォロー」に関するお詫びとご説明(リクルートキャリア)
https://www.recruitcareer.co.jp/r-dmpf/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock