ニュース 2019.06.18 東京五輪の偽サイトに注意、類似ドメインが約1,000件
東京オリンピック・パラリンピックの公式サイトと類似したインターネットのドメインが少なくとも950件以上取得されていることが判明した。
東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会は公式サイトのドメインについて「tokyo2020.org」を使用することを発表しているが、早稲田大学の森達哉教授が分析を行ったところ「tokyo」や「2020」、「olympic」といった文字を含むドメインが大量に取得されていることが分かった。
公式サイトと類似したドメインの一部は、不正サイトなどに悪用されていることが確認されており、観戦チケットの当選を装った詐欺などに注意する必要がある。
公式サイトかどうかは必ず確認を
大会組織委員会によると、東京五輪公式サイトに接続するアドレスは「tokyo2020.org」と「tokyo2020.jp」の2つとなっており両者はいずれも同じサイトに接続する。他にも「tokyo2020shop.jp」がオフィシャル商品販売サイトとして登録されている。
公式サイトと類似したドメインは旅行代理店などが使っていたり、使われずに保管されている一方で、ウイルス感染や詐欺を狙って悪用されているものが存在する。
ブラウザから「東京オリンピック」などと検索した場合、オリンピックの関連サイトだと思ってアクセスしても不正サイトにアクセスしてしまうことがあるため、サイトの運営者やアドレスは注意して確認することが重要だ。
組織委員会も詐欺対策に本腰
先月の29日には、大会組織委員会は「チケットの抽選結果メールにURLを貼り付けない」ことと「組織委員会が電話をかけることはない」と発表している。
また、五輪チケットは転売することが法律で禁じられているため「URL」や「電話」「転売」といったポイントに気をつけておけば高確率で詐欺を見抜くことができる。
しかし、オリンピック・パラリンピックは犯罪者にとっても大きなチャンスになるため、他にも巧妙な詐欺が仕組まれる可能性は十分にあるため注意が必要だ。
【関連リンク】
・五輪・パラ公式サイトと類似ドメイン1000件近く 一部は悪用も(NHK News Web)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190530/k10011934931000.html
・五輪組織委の「偽メール」対策は画期的/識者の目(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/sports/news/201905290000835.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
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