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自動車の警報システム

ニュース 2019.04.02 自動車300万台にハッキングリスクが発覚、警報システムを修正

イギリスのサイバーセキュリティ会社であるペン・テスト・パートナーズは、大手メーカーが販売する自動車向けのスマート警報システムにセキュリティ上重大な欠陥が存在したことを3月8日に発表した。

アメリカのカリフォルニアに拠点を置くヴァイパー(Viper)と、ロシアのパンドラ(Pandora)の両アラームメーカーの自動車警報システムを搭載する自動車に、エンジンの停止やドアロックの解除といった遠隔からのカージャックを可能にするセキュリティリスクがあったという。

両社はすでにこの脆弱性を修正しているが、対応前には全世界で300万台の自動車にハッキングリスクがあったと見られる。

遠隔操作でエンジンを停止、更には音声の傍受も

ペン・テスト・パートナーズの研究者が行った実験によると、彼らはターゲット車両の位置をリアルタイムで追跡し、遠隔操作によって警報を解除した上でエンジンを停止させ、ドアのロックを解除することに成功したという。

加えて、緊急時の連絡用に取り付けられていた車載マイクを使用することで車内の音声を聞くこともできたようだ。

ヴァイパーとパンドラの両社は警報システムに欠陥があったことを認めているが、問題は速やかに修正されたとした上で、今回の脆弱性による被害は発生していないとの見解を示している。

【関連リンク】
・自動車用アラームの欠陥で300万台の車がカージャックの危機に(Tech Crunch)
https://jp.techcrunch.com/2019/03/10/2019-03-07-car-alarms-flaw-hijack/
・Gone in six seconds? Exploiting car alarms (Pen Test Partners)
https://www.pentestpartners.com/security-blog/gone-in-six-seconds-exploiting-car-alarms/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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