Sony
Sony
パソコンの脆弱性

ニュース 2019.03.11 Windows7におけるDLL読み込みの脆弱性が発覚

情報処理推進機構(IPA)は2月28日、脆弱性対策情報ポータルサイト「JVN」にてWindows7の脆弱性に関する情報を公開した。

ディレクトリ内の不正なライブラリファイル読み込み

JVNに掲載されている脆弱性レポート「JVN#69181574」では、Windows 7が提供する標準ライブラリ(DLLファイル)のなかには、実行時に必要となる他のライブラリを呼び出し元プログラムと同一のフォルダーから読み込むように作られているものが存在するとのことだ。

このような状況で、細工されたDLLファイルが実行ファイルと同一のディレクトリに置かれていた場合、任意のコードを実行されるおそれがあるという。

更新プログラムの提供予定は無し

この脆弱性についてマイクロソフトは、「『アプリケーションディレクトリにおけるDLLの植え付け』の問題であり、実際の攻撃実現性が限定的であるとしてセキュリティ更新プログラムによる対応は行わない」といった見解を示している。

脆弱性の影響を軽減するために

セキュリティ対策

IPAは、この脆弱性への対策として、Windows 7を最新のWindows10へアップグレードすることを推奨している。
また、アップグレードを行う以外の脆弱性回避策として、以下の方策を実施することで、脆弱性の影響を軽減できるという。

  • システムディレクトリへの書き込みは管理者にのみ許可する (Windows の初期設定)
  • Windows PCは管理者権限を持たない標準ユーザーアカウントで操作することを原則とし、必要なときのみ管理者アカウントで操作する アプリケーションをインストールしたディレクトリに信用できないファイルが存在しないことを確認する
  • 社内でアプリケーションを共有ディレクトリに置き、各Windows PCから実行させるような運用を行っている場合は、当該ディレクトリを読み取り専用にする

<関連URL>
・JVN#69181574: Windows7におけるDLL読み込みに関する脆弱性(IPA)
http://jvn.jp/jp/JVN69181574/index.html

・DLLの植え付けの脆弱性のトリアージ(Microsoft Japan Security Team)
https://blogs.technet.microsoft.com/jpsecurity/2018/04/10/triaging-a-dll-planting-vulnerability/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

あなたの大切なパソコン・スマホを守ります!
世界が認める総合ウイルス対策ソフト

カスペルスキー

この記事を気にいったらいいね!しよう

セキュリティ通信の最新の話題をお届けします。

ページトップ