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サポート終了まであと1年

ニュース 2019.01.16 「Windows 7」サポート終了まで1年、その後に「Office 2010」も。危険回避のため該当者は移行検討を

 2020年1月14日をもって、Windows 7の全てのサポートが終了する。その半年後、2020年10月13日にはOffice 2010のサポートも終了する。サポート終了後は、新たにセキュリティ上の欠陥が見つかっても修正プログラムが提供されない。そのまま使い続けるとウイルスに感染したり、情報を盗み取られたりする可能性が増大するため、対策が必要だ。

「Windows 7」――来年1月にすべてのサポートが終了

 Windows 7は、2009年10月に発売されたWindowsの基本ソフト(OS)だ。メインストリームサポートは2015年1月に終了しており、現在は延長サポートが提供されている。2020年1月14日に延長サポートが終了すると、セキュリティ更新プログラムや有償サポートを含む、すべてのサポートが受けられなくなる。法人向けの有償サポート「Windows 7 Extended Security Updates」がその後3年間提供されるが、一般ユーザーには縁のない話だ。

サポート終了の影響

 Windows OSにセキュリティ上の欠陥(脆弱性、ぜいじゃくせい)が見つかると、マイクロソフトはこれを修正するためのプログラムを配布する。毎月、数件から十数件の脆弱性が見つかり、修正プログラムが「Windows Update」を通じて配布されている。

 情報処理推進機構(IPA)が10日に公開した情報によると、2018年1月から11月までの期間に、Windows 7の脆弱性が124件、「JVN iPedia」に登録されている。JVN iPediaは、脆弱性の情報を集めたデータベースだ。登録された124件のうち29%(36件)が、深刻度が3段階中で最も高いレベル3の脆弱性だった。発売されてから9年が過ぎたWindows 7だが、いまだに危険な問題が次々と見つかっているのだ。サポートが終了すると、脆弱性が見つかっても修正されないまま放置されることになる。そのまま使い続けるとマルウェア(ウイルス)感染や情報漏えいなどのリスクが日増しに高まっていく。

リスクが日増しに高まっていく

セキュリティ対策ソフトなどもサポート打ち切りの方向へ

 また、OSのサポート終了に伴い、アプリや周辺機器などのサポートも打ち切りの方向に向かう。セキュリティ対策ソフトも同様だ。これらも、問題があっても修正されなくなるため、未修正の脆弱性はさらに累積していく。

利用しているOSの確認方法

 自分が今使っているOSを確認するには、まず、キーボードの左下や右下にあるWindowsキーを押しながら[R]キーを押す。[ファイル名を指定して実行]というダイアログボックスが開くので、 winver と入力して[OK]をクリックする。以下のマイクロソフトのページで、図入りで説明されている。

・Windowsのバージョン確認方法(マイクロソフト)
https://www.microsoft.com/ja-jp/safety/protect/ver_win.aspx

サポートが続くOSへ移行を

 危険な状態でパソコンを使うことを避けるためには、サポートが続くOSへ移行しなければならない。具体的には、パソコン本体はそのまま使用してOSをアップグレードするか、新機種を購入することだ。マイクロソフトは以下のページを公開し、終了直前に慌てないために、余裕を持った準備をと呼びかけている。

・ご存じですか? OS にはサポート期限があります!(マイクロソフト)
https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/article/windows10-portal/eos.aspx
・2020年1月14日に、Windows 7のサポートが終了(マイクロソフト)
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4057281/windows-7-support-will-end-on-january-14-2020
・Windows 7 vs Windows 10 五番勝負(マイクロソフト)
https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/article/windows10-portal/5ban-top.aspx

「Office 2010」――来年10月にすべてのサポートが終了

 Office 2010のサポートも、2020年10月13日をもって終了する。IPAによると、2018年1月から11月までの期間に、JVN iPediaに登録されたOffice 2010の脆弱性は34件。全体の82%(28件)が最も深刻度の高いレベル3だった。

来年10月にすべてのサポートが終了

 サポートが続くバージョンに移行することを検討しよう。他社製オフィスソフト、あるいは無料のオフィスソフトを使うという選択肢もある。マイクロソフトは以下のページを公開し、できる限りサポート期限に余裕のある、最新のソフトウェアを使うようにと呼びかけている。

・ご存じですか? Office にはサポート期限があります(マイクロソフト)
https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/article/office2010/eos.aspx

Officeのバージョンを確認するには

 使用しているOfficeのバージョンを確認するには、まずWordやExcelなどOfficeアプリケーションのうち1つを開き、新しいドキュメントを作成する。左上にある[ファイル]を選び、左の一覧から[アカウント]または[ヘルプ]を選ぶ。

・ご利用中の Office 製品を確認するには(マイクロソフト)
https://www.microsoft.com/ja-jp/office/homeuse/confirmation-office.aspx

【関連URL】
・複数の Microsoft 社製品のサポート終了に伴う注意喚起(IPA)https://www.ipa.go.jp/security/announce/win7_eos.html

TEXT:現代フォーラム

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